オーリキュラ(プベスケンス)概要



Primula × pubescens プリムラ・プベスケンス

Primula auricula(原種) とP. hirsutaとの交雑種です。
プリムラオーリキュラは普通のプリムラとは少し違います。
アルプスなどに咲く欧州の山野草のような植物です
和名は「厚葉サクラソウ」サクラソウ科の植物です。
英国では古くからマニアに愛されています。

普通、一般の園芸店で販売されている実生株は
「Primula x pubescens 」プベスケンスと言います。
ヘレボと同様、実生では同じモノはありません。
弊店で販売されている主なものもプベスケンスです。
分かりづらいのでカテゴリーとして一括して
「オーリキュラ」と書かせていただきます。
誤解のなきよう、ご了承ください。

* * *

「オーリキュラ」 「P.auricura」 「Auricura」
↑この3つは意味が微妙に違っています。

「オーリキュラ」といえば、流通名と思って良いと思います。
本当のオーリキュラは株分けのみですので
一般の園芸店に大量にあるわけがない植物です。
ホンモノの「オーリキュラ」から取った実生であれば
オーリと呼んで流通してしまっているのが現状です。

「P.auricura」といえば原種のオーリキュラのことです。
複数の変種、亜種があります。黄色の花で白いアイがあります。

「Auricura」(←頭文字が大文字のオーリキュラ)は
学名のauricuraとは違い、特別な意味がございます。
「Auricura」とは実生ブベスケンスの中で
特定の基準をクリアした花だけに贈られる称号です。
・花が円形に近く、切れ込みがない
・花弁が波打たない
・短花柱花(しべが花から飛び出てない)
・花弁の枚数が6枚以上あること
などなど、厳しいクリア基準があるのです。

特別な名前のついている銘花は
2〜3千円と高価で流通されています。
株分けのみの繁殖ですので販売店も限られており
なかなか手に入らないのが現状です。



栽 培 方 法

◆3月〜4月…花芽が上がり開花・交配
◆5月〜6月…咲き終わった花柄をカット、遅効性肥料、(株分け植え替え)
◆7月〜9月…半休眠期・鉢を西日のあたらないところに移動・肥料を切る。軟腐注意
◆10〜12月…肥料再開、植え替え・株分け・鉢を南などに移動・初秋軟腐注意
◆12月〜2月…古葉取り・ロゼット状で越冬

オーリキュラの自生地は主にヨーロッパの涼しい気候の山岳地域です。
日本の高温多湿には弱く、関東以西では夏越しが難しいといわれています。

屋根のある風通しの良い場所に置いてあげて
水はけと水持ち、両方かなえられる用土にする必要がございます。
そこが皆様の腕の見せ所♪
ポリor素焼きorスリット?硬質赤玉or蝦夷砂or軽石?などなど
お水が好きなのでお水遣りは通年、毎日行います。
排水性だけでなく保水性も考慮する必要があります。
鉢と用土の組み合わせで日本の夏を乗り切ってくださいね。

正直な話、私も最初は夏に株を溶かしてガッカリしていましたが、
ここ数年は一つも枯らせておりません。
コツさえつかめば容易に栽培できる植物だと思います。




オーリキュラの魅力

シックな佇まい、クラシックなのにどこか近未来的な、
銀河系のような、不思議な魅力のオーリキュラ。
不思議なお色のグラデーション。まん丸のお皿のようなお花は
子供の頃、スケッチブックに自由に描いた絵画のお花のようです。

オーリキュラの魅力の一つに「お粉」があります。
葉や茎に白い粉(フラボン)が吹きます(まれに金色の粉もあります)
中にはガクや花首、花びらにも粉が吹くものもございます。

このお粉がとても大事なのです!
観賞用にはモチロンのこと、育成にも関係してくると言われています。
水分の蒸発予防に関係あるのかもしれません。

お粉が取れてしまわないように、
お水やりが乱暴にならないように少し気をつけます。
雨にもあたらないように、少し屋根のあるところで管理します。
-5℃にも耐えますので加温はまったく必要ありません。



鑑 賞 の し か た

様々なお色のオーリキュラ(プベスケンス)。
お花のパターンに呼び名があります。

お花のしべの周りの中心部分の円のお色は
大きく分けて白か黄色がございます。
白系をライトセンター、黄色系をゴールドセンターと呼びます。



次にお花の模様です。センターの外側のお色を見ます。
赤、青、パープルといった単色のものを「ショウセルフ」
線状の模様が入ったものを「ストライプ」
主にグリーン地に赤オレンジなどの色が乗ったものを「ファンシー」
花弁の外側に粉のお色が乗っているものを『エッジ」と呼びます。
グリーン、ホワイト、グレイなどがあります。



他に、フリルなどが入っていてオウリキュラの審査からは外れますが
オールドアイリッシュブルーなど古くから愛される名品を
「ボーダー」オーリキュラといいます。
プベスケンス様のボーダーは普通のオーリキュラより強健といわれています。


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